評価:☆
事例重視の姿勢はいいんですが、スノッブ過ぎて自分事にしにくいかも・・・。
「国際イメージコンサルタント」が、ビジネスマン向けの外見の磨き方を教える、というコンセプトの本です。
このサイトで主にご紹介しているパーソナルスタイリストと、この「イメージコンサルタント」は、かなりの分野で重なり合う関係にある職業です。両者の違いに関しては別の記事を参照していただければと思います。
イメージコンサルタントとパーソナルスタイリストの違いとは
すごく似ている二つの職業
パーソナルスタイリストとよく間違われる専門サービスとして、「イメージコンサルタント」があります。
この二つの違いは非常に微妙なところで、実際のところ、お願いできる仕事はだいぶ重複するはずです。
例...
この本のメッセージとしては
- ビジネスマンにとっていかに外見が大事か
- 一流のビジネスマンがいかに外見を磨いているか
というところですね。
- 成功の秘訣は「自分を可視化」すること
- 自分の「外見」をマネジメントする
- 「パワースーツ」で最高の自分を演出する
- 「ネクタイ」は伝えたいイメージに合わせて選ぶ
- 失敗しない「シャツ」選びの極意
- 使っている「小物」で、その人の力量がわかる
- 自分の「サクセスカラー」を効果的に使いこなす
- TPOに合わせた「外見力」を身につける
- 人を惹きつける表情・姿勢・動作の作り方
- あなたの「表情」と「姿勢」を魅力的に変える方法
- 自分の「動作」をマネジメントする
- 「声」と「話し方」を武器にする
- 「外見力」実践編 ビジネスにどう活かすか
服の話だけではなく、色の話と、表情・姿勢・話し方あたりが入ってくるところが、いかにもイメージコンサルタントです。初めて読む人にはすごく刺激になると思います。
服に関する記述部分は、写真もおりまぜてわかりやすいです。逆に、ちゃんと知りたいなら、メンズ向けファッション知識本読んだ方がいいと思います。服以外の記述が多いので、その分服の話は簡単になるのはしょうがないです。
説得力を増すためでしょうか、各所に内外の有名CEOとか政治家の名前を出して、「ジョブズはこうだったらしい」「ケネディはこうだったらしい」みたいな話が挟まってくるんですが、なんかこれが鼻につきます(ちなみにIBMの元CEOを「ルイス・ガードナー」と表記してるのは誤字だと思う)。出てくる人がビジネス界的に大人物すぎて、自分事にしづらいというのもあります。
あとはバランスの話だと思うんですけど、自分の言葉ではなく他人の権威で説得しようとしている雰囲気があって、引用ばっかりな印象をうけてしまいます。伝聞・引用・事例を抜くとたぶん半分くらいの分量になるかなと。
書いてある内容もちゃんとしてますし、2ページにわたる経歴も輝かしいんですが(いや、そこもやっぱり鼻につく!)、もったいないなあ、と。