書評:一生使える服選びの法則 大山旬

一生使える服選びの法則

評価:☆☆☆

パーソナルスタイリストを頼むべき人向けの本としてはベストかも!? 依頼前に読んでも、依頼後に読んでも役に立ちそうです。


4colorsの大山旬さんの本です。

この本、非常にいいと思います。このサイトを読んでいるような方にオススメです。内容的には男性向けにも女性向けにも書かれていますが、どっちかと言えば男性向けですね。

こちらでも一部無料で読めるみたいです。

https://cakes.mu/series/3419

『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』というのがタイトルですが、まさにこれ、という感じです。わかってる感が伝わってきます。

そうなんですよね。「服選びなんてめんどくさい」って世の男性は思ってるんですよ。

オシャレになりたいなんて思ってないし、普通でいいと思っているし、現状の自分は「普通」だと思ってるんですよ。でもそういう人ほど、ちょっとした工夫で変わるし、第三者視点で見られることでいろんな気づきがあるんです。

この本はそのいいラインをわかって書かれていて、「無頓着」でも「独自すぎるセンス」でもなく、「あくまで普通の大人をめざそう」ということを伝えています。

  • これだけは押さえておきたい服選びの基本の基本(普通を目指す、というメッセージとサイズの重要性)
  • まずはお店選びから–予算別、目的別のショップ活用術(服屋さんの種類)
  • アイテム選びの基本の基本(投資すべきアイテムとは)
  • 店員さんを味方につければ買い物が100倍楽しくなる(試着の重要性と店員さんとのつきあい方)
  • さらにステップアップするためのテクニック(アクセサリーや髪型、着こなしのTips)

文章量、レイアウトも適度で読みやすいです。

解説のための写真もわかりやすいです。どっかで見たことある人だなあ・・・と思ったら、4colorsさんのサイトの事例ページで「コンサルタント」「自営業」と紹介されているお二人が、この本の中でもモデルとして掲載されています。

「ふつう」を目指すというところもあってか、全体的なスタイリングの事例はどちらかといえば「無難」「地味」の方向に寄っているように見えます。ですが、第5章ステップアップのところで「いかにアクセントをつけるか」という解説が入っていますので、地味に見えるのはわかったうえで、あえて低い、ファストファッション+αくらいで実現できそうなハードルを越えさせようとしていると思われます。さすがです。

著者自身に店員経験があるということもあってか、「店員さんとのつきあい方」についてはかなり店員さんに好意的に書かれている感じはありますが、でもまあ、そういう店員さんばかりならいいのになあ、とは思います。

この本をきっかけに自分で服選びができるようになって、さらなるステップアップのためにパーソナルスタイリストを頼るというのもいいですし、一度パーソナルスタイリストにショッピング同行してもらった後、独り立ちを後押しする知識として読む、という使い方もいいのでは。

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