評価:☆☆
ビジュアルイメージが少ないのが逆にいいかも。文章を読み解くのが得意な方に。
おなじみファッションレスキューの政近準子さんの著書です。
以前取り上げた
は男性スタイリングの話ですが、これはタイトル通り、20-40代くらいの女性の仕事着がどうあるべきか、という本です。
- 理想のワードローブを作る
- 仕立てのいいスーツ
- ベーシックなジャケット
- 白いシャツ
- 黒ウールのパンツ
- 肌触りのいいカットソー
- 日々、日常的におしゃれでいる
- コミュニケーションとしてのスタイリングをマスターする
- 本当に自分に必要なものを知る
- スタイリングで未来を変える
うーん、目次だけみても何の話かよくわかりませんね(^_^;
簡単に言うと、働く女性には、季節感や自分自身の年齢はもちろん、その社会的地位や周囲との人間関係を意識したスタイリングがあるべきで、それはそういうものか、という政近さんの考え方が綴られていきます。
そしてそのスタイリングを実現するには、1章に上げたような基本アイテムで、自分にとってホントにいいものを揃えておけば、小物を含めて30点くらいのアイテムでなんとかなる、という話です。
ところどころに
- あなたの本当の「身体バランス」を知っていますか?
- ボディタイプ別スタイルアップ(体型カバー)のポイント
など、自分の体の個性に応じたアイテム選びのコツにも触れられているので、自分の身体を客観的に見られる人には役立ちそうです。
また、後半に「次世代のソーシャルファッションリーダー8名の具体的スタイル提案」と銘打って、実在のビジネスウーマンを題材に、その人の体型の個性、社会的な役割などを分析した上で、スタイリングの提案も紹介されています。
もちろん読者はその人ではないので、それをパクるわけにはいかないでしょうが、主観・客観含めたソーシャルイメージと、それを元にしたスタイリングがどんなものか、は何となくイメージつきそうです。
ちなみにこの本、政近さんと、スカーフの巻き方説明以外、写真がありません。アイテムやコーディネートの例などはすべてイラスト。なのでぱっと見で「なんかいい感じ!」とか「すごい、似合ってる!」みたいな感動はありません。逆にそういうところに注目させず、イラストくらいの情報量に押さえて(抽象化して)、あとは文章をよく読んで試行錯誤してみなさい、という意図なのかもしれません。