パーソナルスタイリストとは
パーソナルスタイリストとは、個人に対して、最新のファッショントレンドや、似合う服、似合う色、似合うメイクの方法などをアドバイスする職業である。(Wikipediaの定義を意訳)
A personal stylist is a person who typically advises individuals on, for example, new fashion trends, clothing styles, colours and make-up.
テレビとか映画のスタイリストさんが、芸能人・タレントさんを相手に、その番組や、その人の役柄を引き立てる服を選ぶのに対して、パーソナルスタイリストは、一般個人に対して、
- 外見(体型や肌の色)
- 内面(性格や将来の目標)
- 状況(社会的な地位とか、次の週末に合コンがあるとか)
などに応じて、ふさわしい装いの方法をアドバイスしてくれます。
パーソナルショッパーとか、パーソナルコーディネーターとか、言い方はいろいろありますが、ざっくり似たようなものだと思ってください。
イメージコンサルタントという、カラー診断や印象術の専門家(この人たちは服は選ばない)もいますが、スタイリストさんたちはその種の知識も豊富なので、一部重なるところがあります。
普通のスタイリストが選ぶ服が、比較的短い時間しか着られないのに対して、パーソナルスタイリストが選ぶ服は、大げさに言えば人生に寄り添うというか、人生を変えてくれたりするものだったりします。
パーソナルスタイリストのメリット
時間の節約
買い物自体が楽しみ、という人は(特に服選びは)男性では珍しいですが、女性でも、忙しくてそんなに時間をかけていられない、という人は多いと思います。
パーソナルスタイリストに手伝ってもらうことで、「このジャケットがダメならあの店の別のジャケット」というふうに次々提案してもらえるので、候補を探したり、迷う時間が節約できます。
いわゆるドレスコードに関する知識であるとか、服装のルールなどにも詳しいので、いちいち検索したり本を読んだりしなくても大丈夫です。
無駄な買い物をしない
「店員さんに勧められて買ったはいいけれど、その後1度も着ていない(少なくともお出かけには着ていけない)・・・」なんて服、ありますよね。
ちゃんとしたパーソナルスタイリストなら、あなたを第三者の視点で見て、着こなしがアリかなしかを判断してくれます。結果、無駄な買い物がなくなり、スタイリング料を払っても充分元が取れます。
店員さんの売り込みを受けない
「どんな服がいいか誰かに相談したいけど、店員さんに聞いちゃうと売り込まれそうで・・・」という心配、ごもっともです。常連と言えるくらいその店員さんと仲良くなれればいいんでしょうけれど、まあ、なかなかそこまでは行けませんよね。
パーソナルスタイリストさんは、毎日いろんなショップに顔を出しているので、店員さんも「あの人はスタイリスト○○さんのお客さんだ」とわかるので、つきまとわれることはありません。
サービスの主な流れ
ヒアリング・カラー診断
まず、スタイリストがクライアント(お客さん)の目的・ゴール、服を着る状況などをヒアリングします。 場合によっては採寸やカラー診断(肌や目の色に合った色の方向性を診断する)を行うこともあります。
買い物同行などとセットの料金になることもありますし、この部分だけで単独で料金が掛かる場合もあります。
ワードローブ診断
クライアントの自宅を訪問するなどして、持っている服や靴、カバンなどをチェックします。手持ちの服でどうコーディネートするか、という提案をすることもできますし、これを行うことによって、この後のショッピングの際に「あの靴活かしで」と、より効率的な買い物ができるという考え方もあります。
写真を撮って事前に送っておく、というようなスタイルで行われることもあります。
ただし、個人的にはこれ、「活かせるアイテムがある」という前提なのが気になってます。自分のサイズ感がわからない人(=昔の自分(^_^;)は、活かせる服なんか無いはずなので、このサービスの費用分も服代に投資して、全取っ替えした方がいいんじゃないかと思います。
買い物同行
いくつかのお店をまわり、何度も試着しながら、目的に合った服装を組み立てていきます。同行の代金は服代とは別にかかります。
前段でいくら理屈を組み立てたとしても、この買い物同行でピッタリくるものが見つからなければ台無しです。優秀なパーソナルスタイリストさんは、どの店のどのあたりにどんなアイテムがあるかを熟知して、クライアントにベストな服を見つけようと努力してくれます。
スタイリストさんによって得意分野というものはあるようで、カラー診断を売りにしている人もいますし、買い物同行の効率の良さに特徴がある人もいます。
パーソナルスタイリストのビジネスモデル
世間で「パーソナルスタイリスト」を名乗っている人たちの稼ぎ方(どこで料金をとっているか)は大きく次の3つに分類できます。インセンティブの観点から見て、このサイトでは「コンサルタント型」のスタイリストさんをオススメします。
コンサルタント型
スタイリストがあなたのために使った「時間」に対して料金を請求する形です。
きっちり分単位で測る方もいれば、「多少超過しても、1コーディネート完成するまでこの料金でいいです」と、成果に対して請求する方もいます。まっとうな商売だと思います。
代理店型
カウンセリング料としては比較的低い料金が提示され、一見安く見えますが、実は購入した服の代金の○%という形で後から手数料が発生します。
ある意味ショップ店員さんや仕立屋さんも似たようなビジネス(服代の中に人件費が含まれる)ですが、こちらは購入代金の外に手数料がプラスされます。
人情として、どうしても「高い服を買わせよう」「手数料の高いブランドの服を買わせよう」というインセンティブが働くので、服代も含めた支払総額は、このモデルが一番高くなるはずです。
副業型(もしくは「風俗」型)
ショップ店員さんや、服好きのモデルさん、服飾系の学生さんなどが、空き時間を利用して、1時間数千円という破格の安さでスタイリングを行うというサービスです。
実際に提供されているサービスからは、スタイリストのマッチングというより、「買い物に付き合ってくれる女の子を探す疑似デートクラブ」の雰囲気を感じます。
くわしくは、コラム「パーソナルスタイリストのビジネスモデル」をご覧ください。
他のサービスとどこが違うのか
「なんでお金払ってまでスタイリストさん頼むの?」とか「店員さんと相談すればいいじゃん」というような方は、そもそもこのページを読んでいないと思いますが、似たようなサービスを提供している人は他にもいるので、それらとパーソナルスタイリストとの違いをまとめてみました。下記のページをご覧ください。