評価:☆
メルマガ読めばOKかも
エレカジ(エレガントカジュアル)の代表、森井さんの本です。サブタイトルに「見た目で「足切り」されないビジネスマンになるために」とありますが、半分以上はカジュアルの話です。
- モテ/非モテの超格差社会(万人に受け入れられる正解なんてないので、TPOに合わせて相手の好む服装をしよう、という話)
- なぜモテない男は「黒」を好むのか?(男性に特有の、無頓着、変なこだわり、古いこだわり)
- モテる男のファッション講座(シルエット/カラーコーディネート/ディテールの解説)
- モテる男のファッション講座 実践編(カジュアル/ビジネススーツで気をつけるべきポイント)
- 第一印象というスキルを手に入れたあなたへ(配色バランスの方法論や店員さんをうまく使う方法)
服選びに第三者(ソーシャル)の視点を持とう、というのは、いろんなスタイリストさんが言っていることですが、エレカジ森井さんの特徴は、「女性(特に恋愛対象になりうるような)の反応が最重要」としているところだと思います。
例えば「無地ジャケットは布の素材感を重視しましょう」みたいな教科書的知識ではなく、「このタオル素材の無地ジャケットは、女のコがよく触ってきますよ」みたいな実践的な知識と経験に基づいたアドバイス。
といっても、モテ志向だけで言っているわけではなく、女性に食いつかれる服装は、たとえ既婚者であっても、男として優位であるというセルフイメージ、ひいては社会的イメージを作ってくれる、という考え方で言っているんだと思います。
で、本です。文章は読みやすくて、さっと読めます。書いてあるエピソード的な話も、男性である自分には「あるある」と身につまされる感じ。
ただ、カジュアルの話が多いからだと思うんですが、挙げられている事例写真のスタイルがもう古いかな・・・という印象。カジュアルってこのへんが難しいですよね。流行で左右される部分が多いので。
Amazonの中古でも買えますが、実は、上でも書いた「良し悪しをどんな基準で見るか」とか、試着の重要性といったこの本のエッセンスって、エレカジさんのサイトの無料メルマガで読めちゃうんで、そっちをオススメします。事例もサイトの方が豊富だし新しいですしね。