書評:NY流 魅せる外見のルール 日野江都子

NY流 魅せる外見のルール 日野江都子

評価:☆☆☆

イメージコンサルタント本らしく、ビジネス(スーツスタイル)寄りの内容。文章がわかりやすく、内容も古くなっていない。


 

10年くらい前、世の中が「クールビズ」とか言い出した頃に出た本です。

著者の日野江都子さんは、主にエグゼクティブ対象のイメージコンサルタントで、確か日野皓正さんの義理の娘に当たる方です。当時『PRIR』という広報担当者向け雑誌に連載を持たれていて、記者会見などでの企業経営者の外見について書かれていました。私がスーツをオーダーで作ったり、ジャストサイズを気にするようになったのは、この方に会ったのがきっかけです。

会ったことがあるのでひいき目になるとは思うのですが、いま改めて読んでも、内容が古くなっていないというか、定番・クラシックなことを書かれていたんだなと思います。

  1. イメージ・コンサルティング
    • 第一印象の影響力
    • イメージ・コンサルティングの威力
    • 自己演出の手順
  2. イメージ分析
    • イメージ・アナライズ
    • パーソナル・カラー
    • パーソナル・フィギュア
    • 職業イメージ
  3. ビジネスドレス
    • スーツ
    • ワイシャツ
    • ネクタイ
    • ホーズ
  4. ビジネスカジュアル
    • ジャケット
    • ズボン
    • シャツ
    • セーター
  5. 小物&アクセサリー
    • ビジネスシーンのアクセサリー
    • ベルト
    • 鞄(ビジネスバッグ)
    • 時計
    • カフリンクス
    • ステイショナリー(名刺入れとか財布とかの話)
  6. グルーミング
    • グルーミング
    • スキンケア
    • ヘアケア&スタイリング
    • シェービング
    • デオドラント
    • 香水
  7. ポスチャー
    • 表情・姿勢・ジェスチャー
    • 表情筋
    • 立ち方
    • 座り方
    • ポージング(普段の動きのクセに注意しようという話)
    • ポートレート(写真の撮られ方)

取り扱う領域の広さはさすがイメージコンサルタント。

カラー診断とか、ジャストサイズとかの話もいろいろ書いてあるんですが、この手の話は個人差がありすぎるので、「この本を読めば自分のパーソナルカラーがわかる」というものではありません。実際のサービスを試してみてください。また、サイズの話は、試着重視のスタイリストさんにお願いした方が早いです。

イメージコンサルタントとパーソナルスタイリストの違いとは
すごく似ている二つの職業 パーソナルスタイリストとよく間違われる専門サービスとして、「イメージコンサルタント」があります。 この二つの違いは非常に微妙なところで、実際のところ、お願いできる仕事はだいぶ重複するはずです。 例...

個人的には、グルーミングの話で「肌を保湿しろ」ということを強調されているのですが、10年たってその価値を実感しますね。

あと、コンサルティングのプロセスを説明する前半部分で、

衣服や小物選びの歳には、カウンセリングの際に伺った「1〜2年後くらいの近い将来の目標」に合わせたレベルの装いを選ぶことが重要なポイントになります。

とあるのは、いま思えばイルサルトさんとかに近い感覚ですね。

ビジュアルでの説明はぜんぶイラスト。写真ではないです。古いといえばそのあたりがいまどきの本とは違う感じがしますが、内容の理解には全く問題ないです。

アマゾンとかで探せば中古で安く買えると思います。

 

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